太陽電池とはそもそも何か

そもそも太陽電池とは何でしょう。

もちろん太陽光をエネルギー源とした電池に決まっています。

これは誤りではないのですが、やや誤解を招きやすい表現といえます。

「太陽」はいいとして、問題は「電池」という言葉にあります。

ここから自然に連想される概念は「電気の池」でしょう。

確かに乾電池や蓄電池は、池(もっと端的にいうならダム)という言葉がぴったりです。

電気を生み出す物質を貯蔵し、好きな時に電気エネルギーとして放出できるからです。

太陽電池は、蓄電池と組み合わせて使うことも多いので、ますますそういう誤解が生まれるのかもしれませんが、元来「電池」とは、電気以外のエネルギーから電気エネルギーを取り出す、比較的小型の装置をさします。

いわばミニ発電機です。

その典型的な例は、自動車や携帯機器用バッテリー、そして建物用としても実用化が始まった燃料電池です。

特に水素分子自体を燃料源にする場合、その貯蔵は燃料電池の外で行われ、燃料電池としてはリアルタイムで電気を放出するだけです。

つまり電気を貯める機能は、本来ありません。

太陽電池もそれと同じで、太陽光エネルギーをその場で電気エネルギーに変換し、その場で放出するというのがもともとの機能です。

それを意識してでしょうか、電池という言葉を使わずに太陽光発電という表現をする人もいます。

電池という言葉に貯めるイメージがある以上、その方がわかりやすいかもしれませんが、本書では以上のような注意をした上で、太陽電池という言葉を採用することにします。

ただし先ほど述べたように、太陽電池と蓄電池を組み合わせれば、太陽から得た電気エネルギーを貯める効果も得られます。

それまで含めて太陽電池と呼ぶこともあるので、そのあたりは適宜ご判断ください。

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