単結晶シリコン太陽電池とその製造法
次に太陽電池の一般的原理の説明のためではなく、各論として単結晶シリコン太陽電池をとりあげます。
単結晶というのは、全体が大きな結晶となった、非常に規則的なシリコン(ケイ素)原子の集合体です。
この単結晶を作るため、ジーメンス法というプロセスでポリシリコン(多結晶シリコン)を作ります。
具体的には、金属シリコンと塩酸とを反応させてシラン系ガス(トリクロロシランなど)を作り、それを還元・熱分解するというものです。
そのポリシリコンを1500℃程度で溶解し、円柱型の容器内でゆっくり回転させながら引き上げます(引き上げ法)。
これにより単結晶シリコンインゴットというものができます。
次にその円柱形のインゴットを、大きなハムを薄く切るように、200~300マイクロメートル程度の厚さで切断します。
そして表面を研磨し、シリコンウエハーができあがります。
そこにホウ素などを入れて全体をp型半導体とした後、片側の面だけからリンを拡散させ、そちらを薄いn型半導体にします。
当然その境界にはpn接合ができます。
あとはそれぞれに電極をつけてできあがりです。
ただし電極が光をさえぎっては意味がありませんから、n型の方は面積の小さい電極(表面電極)を使い、そちら側から太陽光を当てます。
p型の方の裏面電極は一様に広がっていてかまいません。
また表面電極とn型半導体との間には反射防止膜をはさみます。


